元々、脱毛というと女性が行うイメージがありました。
しかし、最近では男性にも浸透してきて脱毛を行うことは決して珍しい事ではなくなってきました。
特に、ヒゲは脱毛することによって清潔感を維持できること、ニキビや肌荒れなどの肌予防に直結するなど、様々なメリットがあるので美容に気を遣っている男性は然り、清潔感を必要とするビジネスマン・接客業など人の目に付く仕事をされている男性から注目されています。
そんなヒゲ脱毛ですが、実はヒゲ脱毛を行っている最中にやってはいけないことがあります。
それはどういった内容なのでしょう。
今回はヒゲ脱毛中にやってはいけないことについてご紹介していきます。
絶対にやってはいけないことは「日焼け」
一つ目は、ヒゲ脱毛を行っている期間中に絶対にやってはいけないことは、日焼け。
夏になると海水浴やプールなどアウトドアに出かけ、日焼けをしてしまう方も多いのではないでしょうか。
特に、男性は女性よりも日焼けを気にしない方が多く、日焼け止めを日頃から塗らない方もいらっしゃると思います。
しかし、ヒゲ脱毛の期間中に日焼けをすることは絶対にNGなのです。
なぜ日焼けをしてはいけないのか、その理由を解説していきましょう。
肌トラブルを招くリスクが高まる
日焼けをしてはいけない理由は主に3つあります。
1つ目は、日焼けをしている状態の肌に脱毛機を使用すると肌トラブルを招くリスクが高まってしまいます。
脱毛機は基本的に黒いメラニン色素に反応する特殊な光を照射します。
この光は毛のメラニン色素にだけ反応するので、肌には最小限の影響しかもたらしません。
なので、比較的安全に脱毛の施術が行えるのです。
日焼けというのは、肌の奥にある『メラノサイト』という細胞が反応して肌を紫外線から守るためにメラニン色素を放出することで、肌が小麦色や黒っぽくなります。
つまり、日焼けは体毛だけではなく肌にもメラニン色素が多く存在する状態になってしまうのです。
日焼けしている状態の肌に脱毛機で光を照射すると、肌のメラニン色素も反応してしまい、火傷を負ってしまう可能性があります。
そもそも日焼けをしている状態というのはメラニン色素が増えるだけではなく、強い紫外線を浴びたことによって軽い火傷を負っている状態と同じです。
バリア機能も低下している状態でもあります。
バリア機能が低下していることで日頃よりも肌への負担が大きくなってしまいます。
ヒゲ脱毛自体が肌への負担も大きいのに、バリア機能が低下していることで負担もより一層大きなものになってしまうのです。
日頃よりも脱毛の痛みや熱さが強くなる
脱毛施術は光を照射することによって体毛にダメージを与えます。
この時、熱が発生するので脱毛をしている時は痛みや熱さを感じることがあります。
ただ、脱毛の種類の一つである「光脱毛」を採用することで、この痛みや熱さは軽減することも可能です。
けれども、日焼けをしていると肌は熱を吸収しやすい状態になっており、火傷をしなかったといっても、普段よりは脱毛の痛みや熱さが強くなる可能性があります。
ヒゲ脱毛の痛みや熱さが苦手な方にとっては苦痛に感じてしまうかもしれません。
脱毛効果が減ってしまう
光脱毛は照射範囲にあるメラニン色素全てに反応します。
そのため、肌が日焼けをしてしまうことで照射される光は毛だけではなく肌にも反応してしまいます。
その結果、痛みや熱さだけではなく、ヒゲだけに加えられるはずの熱が広範囲に分散されてしまいます。
なので、ヒゲ脱毛の効果が減ってしまう可能性があります。
そして、日焼けをしている状態だと施術をお断りするケースや、軽い日焼けの場合で施術ができたとしても火傷・肌トラブルにつながるリスクを回避するために通常よりも脱毛機の出力を低下させて施術が行われます。
そのため、結果的に脱毛効果が減ってしまい、ムダに脱毛にかかる期間が伸びてしまうのです。
ヒゲ脱毛中に日焼けしないためのポイント
今まで、ヒゲ脱毛中に日焼けをしてはいけない理由を解説してきましたが、実際にヒゲ脱毛中に日焼けをしないためにはどのようなことに気を付けれて生活すれば良いのでしょうか。
これまであまり日焼け対策を取ってこなかった男性は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
日焼け止めクリームを活用する
日焼け対策で欠かせないのが日焼け止めクリームです。
日焼け止めと一口に言っても、多種多様あります。
顔用なのか全身用なのか、SPF・PAの数値などによっても日焼け止めの効果は変わってきてしまいます。
顔用も全身用も、どちらも同じように感じてしまうかもしれませんが、顔は全身に比べて皮膚も薄く皮脂腺も多いです。
そのため、顔用はその環境に合わせて作られているので、ヒゲ脱毛を行っている時は必ず顔用の日焼け止めを使うようにしましょう。
また、SPFとPAというのはどちらも日焼けを予防するものですが、SPFはUV-Bを、PAはUV-Aを予防すると言われています。
UV-Aはシワ・たるみを引き起こし、UV-Bはシミ・そばかすを作る原因になると言われているため、基本的にはどちらも防げるように、SPFとPAの数値が高い日焼け止めを選ぶようにしてください。
ただし、夏はどちらの紫外線も多く降り注いできてしまいますが、秋から春にかけてはUV-Bの量は減るものの、UV-Aの量はそこまで減少しません。
夏以外の季節にヒゲ脱毛を行うという場合は、夏ではなくてもPAの数値を意識した日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
フェイスガードなどを活用する
マスクはヒゲ脱毛の部分を直接隠すことができるため、紫外線予防として活用される方も多いと思います。
けれども、マスク自体に紫外線をカットする効果はないので、マスクを貫通して肌に紫外線が当たっている状態になっています。
そのため、マスクをしていても日焼け止めは必須です。
マスクをするよりもフェイスガードなら紫外線カットの効果を備えているものもあったり、ヒゲだけではなく首部分までカバーできたりするので便利です。
長時間、紫外線が当たる場所にいなくてはならないという場合、例えば、屋外での仕事や屋外フェスなどに参加している時は、フェイスガードの活用も検討してみてください。
日焼け対策を行う場合、肌だけではなく目にも気を付けなくてはいけないことをご存じでしょうか。
目の細胞が紫外線によって傷付けられてしまうと、脳は日差しが強いからメラニン色素を出して防ごうとするので、結果として日焼けにつながってしまうのです。
そのため、目から紫外線が入らないように紫外線カット効果のあるサングラスをかけるようにしてください。
ただし、サングラス選びにも注意点があります。
それは、サングラスの色です。サングラスというと黒を思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は黒だと瞳孔が開いて光をより吸収していまいます。
その結果、良かれと思って黒いレンズのサングラスを買ったことで知らず知らずのうちに紫外線を多く取り込んでしまうことになります。
せっかく紫外線カット作用を持つサングラスにしても、効果が半減してしまうので、できるだけUVカットの効果がある黒色のではなく透明のサングラス、もしくは色が付いていても薄い色のサングラスを選ぶようにお願いします。
そうすることで日焼け対策をより万全に出来ます。